冬を発つ

 
白陽に
 
融ける
 
輪郭
 
あなたのいのちと同じ温度が
つめたい首すじを這って
銀のまだらのアスファルトに跳ねるのが
妙に惜しくて
いとおしい
 
「春を待つよ」
笑った目尻に
引っかかった感情は
 
ちょうど今、発ったばかりだ

青と檸檬

入透のブログ型詩集です。

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