キスをするときの息遣いに混ざる

湿った白がすきだ

耳のすぐ上

絡む襤褸切れのような夜を

幾つもの縦線が入った爪が

何かを探すようにかき混ぜる

愛を噛む歯ざわりは切ない

絵画が淡く灰色がかる

首すじに肩が

わき腹に腿が

生き物の境界が擦れる度に

わたしたち、輪郭を亡っていく

目は、もう開けなくていい

ここにいるのだ

息継ぎも、できないほどに



青と檸檬

入透のブログ型詩集です。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • 入透

    2019.03.02 12:02

    @れんれんさん、ありがとうございます! 恋愛って、人による×2だから余計に難しいですよね笑 4月上旬に咲くなら入学式には間に合うんですねー!暖かい地方羨ましい…_(:3」z)_
  • れん

    2019.03.02 11:17

    入透さん、こんにちは^^ 愛し愛される詩、ステキです♥ 入透さんの軽やかな世代も、こんな狂おしい恋をするんだなーって勝手に親近感。世代というより人によるのかな。関東平野の桜は4月上旬です。現場からは以上です。