ガム

ブルーグレーの夢が海に焦がれる

溶けた太陽が水たまりを灼いて朝食をつくる


涙腺はいつだって首のうしろを握りしめて、背中を蹴って

今日、ほんとうに行きたかったところは、あの小鳥の翼の下だ


急拵えのテツガクなんて、毛布の代わりにもなりはせず

あたしたちは神さまの答えを知っているだけの土塊にすぎない


あれじゃない

と、

これじゃない

を、

咀嚼してずっと呑み込めないまま

空っぽで詰まった頬っぺたでは



息もできない

青と檸檬

入透のブログ型詩集です。

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