TRASH

いらないものは捨ててしまう世界に

ひしゃげた、空き缶ひとつ

タイヤの音にすりつぶされて

たいらになった夜に転がる

金色のネオンの舌ざわり

月より高く浮かぶ帰り道

だれかになろうとする足の

つま先こそがどうしようもなく




わたしで




…空き缶をおいた

いらないものは捨ててしまう世界に


青と檸檬

入透のブログ型詩集です。

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