ある夜

この


両の脚に縄を括り付けて、引き裂いてほしいような


閉じた犬歯の間をこじ開けて、舌をねじ込んでほしいような



まっしろな腰に爪を立てて、その名を刻んでほしいような



震えぬ鼓膜に星を降らせて、




それを




愛、と




揶揄んでほしいような




そんな



そんな、夜だ

青と檸檬

入透のブログ型詩集です。

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